『共感覚』をご存知ですか?
鴨川の納涼床も賑わいを見せ始め、その下の川べりにもたくさんの人が並ぶ姿を目にする季節になりました。
観光客が増え、いつも以上に活気に満ちた京都からお届けします。
『共感覚』というものをご存知でしょうか?
メディア等でも度々取り上げられていますが、文字に色や音、匂いを感じたり、形に味を感じるなど、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚が反応する現象のことです。
『共感覚』はごく一部の人間が持つ特殊なものと思いがちですが、実は誰しもが持つ(正確には「持っていた」)感覚と言われています。
と言いますのも、脳が発達していない赤ちゃんは視覚や嗅覚などの感覚が独立しきっていない為、『共感覚』を持っていると言われているのです。
例えば、赤ちゃんは何でも口にいれようとしますが、これは、視力がまだあまり良くないが為に、口に入れたものを「視覚的に」認識しようとしているから、とも言われています。
そういった意味では、危険なものでなければ、赤ちゃんが舐めたり触ったりするのは脳の発達にとって重要なことなのかもしれません(ほとんどの方は成長するに従って各々の感覚が独立していくのですが、一部の方は大人になっても『共感覚』を持ち続けるようです)。
また、この『共感覚』を仕事に役立てているケースもあるようです。
例えば、芸術家やアーティストの方には『共感覚者』の割合が比較的多いと言われおり、秀でた芸術を生み出すのに『共感覚』が役立っている可能性は否めません。
また、調香師の方の中には、香りを通して感じる色や音に基づいて斬新な香りを生み出す方もいらっしゃるそうです。
共感覚により自分の名前や誕生日の数字に基づいた香水が作られたら面白いな…と思いました。
どんな香りになるんでしょうね!?