年齢を重ねるにしたがって、失っていくものはたくさんあります。気力や体力は衰え、好奇心や意欲、肌の透明感やハリなど、様々なものが減少していきます。『若い頃に戻りたい！』そんな無理な願いを部分的に叶えてくれそうなものがあるのです。

「おじさんの体臭を女子高生のような香りに変える」と話題になった商品をご存知でしょうか？今回はこちらをご紹介したいと思います。

こちらは『DEOCO.（デオコ）』（ロート製薬株式会社）という商品で、CMでご覧になったことのある方もいらっしゃるかと思いますが、その開発経緯を簡単にご紹介致します。ロート製薬は、「男性だけでなく女性も加齢による体臭の変化を感じており、その割合は、自身のニオイが気になる女性の約8割にも及ぶ」というアンケート調査を基に研究を進めました。その結果、「SWEET臭」と呼ばれる“若い頃の女性に特有な甘い香り”の原因となるのが『ラクトンC10』『ラクトンC11』という成分（桃の香料などにも使われる成分）であり、10代後半をピークとして徐々に減っていく（特に30代以降では激減する）という事実を突き止めたのです。そして、この香りが“女性らしさ”“若々しさ”“魅力度”のアップに大いに影響することも報告されております。この『ラクトン』を香り成分の中に配合したのが『DEOCO.（デオコ）』なのです。つまり、もともとは主に30代以上の女性をターゲットに、「年齢と共に失われた甘い香りを補う」をコンセプトの1つとして開発・発売された商品なのです。

ちなみに「おじさんの体臭が女子高生の香りに」というのは、そもそもはロート製薬の宣伝や広告ではなく、一般使用者の方が、使用した際の感想をこのように表現してブログに掲載されたのをきっかけに広まったようです。ですから、ロート製薬の方は「意外な反響に、嬉しくも驚いているのが正直なところ」のようです。

『自分の体臭が若い女の子の香りに近づいた』と思うことで、明るくなったり、積極的になれたりして、表情や行動まで若返れるかもしれませんね。

参考資料：
・ロート製薬株式会社　商品HP並びにプレスリリース記事（2018.02.14）