底冷えのする京都からお届けします。
少し前でしたら、マスクをしていれば「風邪？」と聞かれておりましたが、昨冬よりマスクをしていないとギョッとされる状況になりました。今回はマスクと香りに関するお話です。

「今は誰でもいつでもどこでもマスクをしておりますが、外を歩いている時にふと花の香をどのくらい嗅ぎ逃し（言葉がおかしいですが 笑）しているんだろうと思いました。いつもでしたら、これからの季節、だんだんと花が咲いてあちらこちらから香りが漂ってくるはずなのですが、マスクの影響で薄まるのだろうな…と。マスクをしていると花の香りは半減しますか？」

マスクをしていると匂いを感じにくい…というご相談です。マスクに使われている不織布そのものには匂い自体をカットする機能はほぼないのですが、なぜ感じにくいのか、その原因について考えてみました。

1つは、マスクを着けることで1回当たりの呼吸が浅くなり、それによって吸い込む空気の量が減り、結果、吸い込む匂い成分の量も減るのではないか…ということです（マスクによる息苦しさを感じている方は多いかと思いますが、実際、呼吸が浅くなることで酸欠のような状態になり、めまいや頭痛等に悩まされている方もいらっしゃると聞きます）。また、これも可能性の1つですが、マスクと顔との間の空間内には口臭など匂いが留まりやすくなります（マスクを着けることで自身の口臭が気になるようになった方も少なくないと聞きます）ので、それが、外部からの匂いをフレッシュに感じることが出来ない要因になっていることも考えられます。また、誤ったマスクの着け方をしていると鼻炎が悪化するケースもあると言い、それも匂いを感じにくくしている要因かもしれません。

コロナにより嗅覚に異常をきたしているケースは別ですが、マスクにより匂いを感じにくくなっている場合、こういったことが原因にあるのかもしれません。なお、マスクの中には、悪臭を吸着したり消臭する成分を配合したシートを挟むことで、外部からの悪臭や自身の口臭による悩みに応えるような商品も発売されております。マスクによる匂いの悩みをお持ちの方は、このようなマスクも含め、自分に合ったマスクを選び直してみるのも良いかと思います。

おうち時間も増えていますので、花を買ってきて室内で香りを楽しむのもいいですね。身体の健康を守りながら、心も健康でいられるようストレス解消を心掛けたいものです。