コパイバオイルの忌避効果の発見
暑中お見舞い申し上げます。新型コロナ感染症対策のマスクのせいか、いつも以上に蒸し暑く感じる京都からお届けします。
弊社では芳香剤の他にも様々な製品を取り扱っておりますが、その中に害虫用の虫よけ(忌避剤)がございます。こちらの忌避剤には有効成分として『コパイバオイル』という南米原産の精油を使用しており、「高い忌避効果」「高い安全性」「微香性」という特徴から、特に昨今、害虫被害にお悩みの皆様から多くのご相談を頂いております。このコパイバオイルとの出会いは20年以上前にさかのぼるのですが、実は、初めは忌避剤として着目した訳ではなかったのです。今回は、そのエピソードについてご紹介致します。
当時、弊社では忌避効果を持つ床用ワックスの企画が持ち上がっており、試作を重ねる日々を過ごしておりました。ワックスに忌避効果を持たせる為の素材には合成の薬剤を検討していたのですが、試作段階で問題が浮上致しました。それは、ワックスに含まれる艶出しの材料によって、薬剤の忌避効果が上手く表出せず、良好な忌避効果が発揮されなかったのです。そこで、艶出しの材料を再検討することになり、使えそうな素材を色々と調べる中で、艶出し効果があり、なおかつ匂いの少ないコパイバオイルに行き着いたのです(つまり、元々は、“忌避剤”ではなく“艶出し剤”として着目したのです)。そして、コパイバオイルを配合したワックスを試作してみると、予想以上に良い艶が得られたのですが、やはり「それによって忌避効果が邪魔されていないか?」という懸念は残ります。そして、改めて実験を行ってみたところ、なんと、邪魔どころかむしろ忌避効果がアップしていることが判明したのです。この実験によって「コパイバオイルには害虫に対する高い忌避効果があるのではないか?」という可能性が見出され、その結果、合成の薬剤ではなくコパイバオイルをターゲットとした研究が始まったのです。
コパイバオイルの忌避効果の実験動画がございます。ゴキブリを使った実験ですので、苦手な方にはオススメできませんが、結果がはっきりとわかりやすいです。よろしければご覧ください。
https://www.refretone.co.jp/environment/copaiba/ (ページ下部に動画がございます)